Timee・小川嶺氏の経営に対する価値観とは(前編)

出典:株式会社タイミー公式HP

先日、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)の現社長の岡村氏と前社長の守安氏について紹介しました。

【DeNAの社長】守安功氏と岡村信悟氏の経営者としての価値観

2人のうち、守安氏はDeNAを離れた後、全く別分野の企業の経営に携わることになりました。
そんな守安氏が次の活躍の場として選んだのが小川嶺(おがわりょう)氏が率いるTimee(タイミー)です。

Timeeは2017年に当時はまだ学生だった小川氏が立ち上げた会社で、スキマバイトサービス(働き手と職場のマッチングをするサービス)の企画・開発・運営を行っています。
小川氏は1997年生まれの25歳ながら、今年9月には国内メガバンクや海外の機関投資家などから総額53億円の資金調達にも成功していました。

今回はそんな注目の若手起業家、小川嶺氏の経歴や価値観について紹介します。

小川氏の起業のきっかけは高校時代

出典:株式会社タイミー公式HP

元々、曽祖父が偉大な実業家という家庭で育った小川氏。

高校時代に、ビジネスで後を継いだものの苦労していた祖父が亡くなった時に、「自分も実業の道で結果を作る」という意志が固くなりました。
そこから、高校生のうちに企業のインターンシップに参加をしたり、日本政策金融公庫のビジネスコンテストでセミファイナリストになったりなど、活躍をしていきます。

立教大学に進学後は、学内で起業を目指す学生の団体を立ち上げたり、起業の動きがより盛んな慶応大学のビジネスコンテストに参加して優勝するなど、少しずつ経験を積み重ねていきます。

小川氏自身の経験を元に、立ち上げたTimee

2017年、大学2年生の時、小川氏はアパレル関連事業の「株式会社Recolle(レコレ)」を設立します。
しかし、このRecolleは1年半で解散、その後、小川氏は複数のバイトをかけもちながら、大学で学び直す生活をしばらく送ります。

そんな中で、思いついたのが「Timee」のアイディアを思いつきます。

日雇いバイトのための毎回の登録作業や面接が面倒で、バイト代の入金もかなり後のなか、「もっと簡単に働けて、すぐにお金がもらえたらいいのにな」と思ったところから、「スキマバイトアプリ」というアイディアにぶつかります。

また、「あったらいいな」程度の思いで立ち上げたRecolleは、思いも次第に弱まり1年半で解散となりましたが、Timeeは「バイトで稼がなけれ生活できない」という状況下で「なくてはならないサービス」として思いついたこともあり、つよい思いがあったといいます。

小川氏自身の苦労と経験が、画期的なサービスそして短期間での大躍進の根本にはあります。

「人生の時間は有限」そして「本当にやりたいことをやる」

Timeeを立ち上げるまでに、小川氏が大事にしてきた価値観があります。

ひとつは「人生の時間は有限であること」

高校時代に祖父の死をきっかけに動き出してきた小川氏。
「自分もいつ死ぬかわからない」、「やるなら早く行動しよう」という価値観を高校時代に持ち、事業に臨んできたといいます。

小川氏が学生ながら会社を興したこと、そして、timeeでは短期間で大きな数字を挙げていることの理由がこの価値観から垣間見えます。

もうひとつは「本当にやりたいことをやる」ということです。

Recolleを立ち上げた際、小川氏は当初、「自分のおしゃれに繋がればいいな」という思いでスタートしました。
しかし、投資家からのアドバイスや資金援助を受けて、Recolleが女性向けファッション中心の事業となって行く中、
「これは本当に自分がやるべき事業なのか」と迷いを覚え、最終的には自分の意志でRecolleを解散させることになりました。

他方、Timeeに関しては、日雇いバイトで食いつないでいた自身の経験もあり「絶対世の中の役にたつ、やるべきサービス」という思いが今でも強く持っています。
多くのリスクをとって立ち上げる以上、「自分自身の取り組む理由が何よりも強い原動力になる」のだと、小川氏の経歴からは、学ぶことができます。

今回は、若手起業家として活躍している小川嶺氏の経歴を紹介しました。

これからの活躍が楽しみな小川氏ですが、現在の彼が大切にしている価値観やこれからのビジョンについては、また改めて紹介します。

それでは!!

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