大久保伸隆さんが目指す従業員もお客様も満足させるお店『烏森百薬』

バイトが辞めない「塚田農場」カリスマ副社長が今夜も店舗に立つ理由/Business Insider Japan

以前立ち寄った新橋烏森神社の参道にある居酒屋『烏森百薬』
『烏森百薬』を運営する株式会社ミナデインの代表取締役でもある大久保伸隆さんについて書いていきます。

最初は不動産

大久保伸隆さんは1983年7月18日に千葉県市川市で生まれます。4人兄妹の末っ子で、一人だけ年が離れていたこともあり兄と姉からは溺愛されていたそうです。

高校3年生からボクシングを始め、駒沢大学に進んだ後も継続していました。事務の関係者からはプロになれるといわれるほどの腕前でしたが、ビジネスに関心が移ったため就職。
最初に内定をもらった大手不動産会社で働き始めます。同期で1番の業績をたたき出していましたが、飲食店に興味をもち1年目の3月末には退職。

塚田農場を運営する株式会社エー・ピーカンパニーの副社長へ

2007年4月に株式会社エー・ピーカンパニーに入社します。株式会社エー・ピーカンパニーが運営しているお店の一つが2008年に八王子で1号店がオープンした『塚田農場』。
錦糸町店での店長としての取り組みが評価され、2011年には取締役営業本部長、2013年に会社が東証一部に上場してからは副社長にまで上り詰めています。
この期間に、他の飲食店を経営される方からも聞かれるほど、リピート率の高いお客様と自初的に働く従業員を多くかかえていきます。

お客様も従業員も満足させるお店

大久保伸隆さんが自発的に働く従業員を多く抱える要因として、
CIS(Customer Impressive Satisfaction=お客様感動満足度)や
EIS(Employee Impressive Satisfaction=従業員感動満足度)を指標にしたことをあげています。

従業員のやりがい(EIS)

働く人のやりがいについて、有名な話にレンガ職人の話があります。

とある中世の町で旅人が、汗を流しながら重たいレンガを運んで積み上げているレンガ職人に会います。

旅人がレンガ職人に何をしているのか尋ねると
一人は、見ればわかるだろう。親方の命令で”レンガ”を積んでいるんだよ。
もう一人は、後世に残る”大聖堂”を作っているんだ。こんな仕事に就けて幸せだよ。
と答えます。

このように同じ仕事をしていても、
飲食店でも来店されたお客様を席に通して、注文を取り、料理やドリンクを提供し、お会計をする仕事と考えているのか、
自分のお店を選んでもらったお客様に感動してもらう仕事と考えるかでやりがいが大きく変わっていきます。

お客様をどうお帰りいただくか(CIS)

いかにお客様を集客するかよりも、いかにお店で過ごしてお帰りいただくかということを大事にして、『塚田農場』をより好きになってもらう店内販促を意識しているそうです。
炭火焼の鉄板でつくったガーリックチャーハンや白くまアイスを頼んだ時に白くまを象ったアイスが出てきたときはすごくビックリしましたがうれしかったのを覚えています。

『塚田農場』に行くともらえるお通しのお味噌も、満足度を高める試みをアルバイトの子が考えたうえで提案して始まったサービスだそうです。
他にも出勤カードで役職があがる仕組みも、お客様の満足度を高めるとともに、名詞に接客した従業員の名前を書くことで、次回来た時に誰が接客したことでリピートにつながったのかアルバイトのやりがいにもつながる仕組みになっています。

独立し『烏森百薬』オープン

2018年6月に株式会社エー・ピーカンパニーを退職すると、7月に食と人間の価値でより良いまちづくりへ貢献するという思いのもと株式会社ミナデインを設立します。

“みんなで力を合わせて、より大きな価値を残す”
そんな言葉を連想できる
「ミナデイン」という社名にしました。

ミナデイン「社名」の由来

社名の由来はドラゴンクエストの技名ですね。
元気玉にしようという案もあったようです。

1店舗目にオープンしたのが『烏森百薬』です。

『塚田農場』時代にアルバイトを大事にしていたように、このお店でもスタッフがものすごく生き生き働いている、常連さんが多くフレンドリーなお店だなと感じるのが来店した時の印象でした。

こういうお店が増えていくと楽しみですね。

タイトルとURLをコピーしました