青野慶久という経営者が働き方を自由にしてきたのかもしれない〜サイボウズ創業者を徹底調査〜

「サイボウズ」という名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

グループウェアとして6万9000社の利用実績のある「サイボウズOffice」をはじめ、「kintone」や「Garoon」などの同社サービスを利用したことがある、という人も多いと思います。

一方で、代表の青野慶久(あおのよしひさ)氏については、私自身もあまり知らず、調べたことはありませんでした。
離職率の改善など、働き方についても注目されているサイボウズ社、その代表を務める青野氏について今回は書いていきます。

パソコン少年だった青野氏のサイボウズの立ち上げ

青野氏は、1997年、松下電工の会社時代にサイボウズを起業しています。

根っからのパソコン少年であった青野氏。インターネットが広まった際に「これはすごいことになる!!」とワクワクしていたそうです。

実際、青野氏が起業した1997年は、ヤフーやGoogleなどのネットサービスが普及し始めた時期でもあり、結果的に青野氏の事業も時代の流れに乗っていくことになります。

ただ、当時の青野氏が考えたことは、「会社内での情報共有」でした。

「職場の同僚が、今日、どんな仕事をやっているかすら分からない」という現状に疑問を持ち、インターネットを使った情報共有できるサービスがないかを探します。

そこで、既存の有力なサービスがないことがわかり「起業してサービスを作ろう」と決意。これが「サイボウズ」の発祥です。

そして「サイボウズ」は設立から2ヶ月で黒字化、3年で上場を達成することになります。

自分のビジョンと会社のビジョンを照らし合わせる

そんなサイボウズですが、最近では、育児休暇など「働き方改革」を率先して実行している企業としても知られています。そして、社長である青野氏も自身の著書の中で、自身の考え方を紹介しています。

会社というモンスターが僕たちを不幸にしているのかもしれない」では、社員に我慢レースを強いるこれまでの「カイシャ」の仕組みの中では、働き手も自分自身のビジョンを持ち、会社のビジョンと照らし合わせることが大事、と述べています。

青野氏自身も、もともと「大手企業に入りたい」という気持ちしかないところから、松下電工で働く中で自分のビジョンについて考えるようになり、最終的には退社、起業に至っています。

「会社をどう活かすか」が大切

今回は、青野氏の経歴と「自分と会社のビジョンを照らし合わせる」という考えについて簡単に紹介しました。

「カイシャ」のデメリットを挙げつつ、雇われている側のすべきことも指摘しているところに、「会社という仕組みをどう捉え、活かすか」という青野氏の価値観が現れていると感じます。

「働き方改革」の第一人者とも言える青野氏。最近の青野氏やサイボウズの取り組みについては、また改めて紹介したいと思います。

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