前回、オイシックス・ラ・大地株式会社の創業者である「高島宏平」さんの記事をアップしました。
前回の記事は高島さんが事業をはじめるきっかけであったり、仕事に対しての価値観や考え方について書きましたが、今回の記事はオイシックス・ラ・大地株式会社という企業のことや事業内容ついていろいろ調べていきます。
大切なことは「価値を届ける」こと
オイシックス・ラ・大地株式会社のホームページを見ると、さまざまなサービスを展開していることが分かります。
その中でも最初にブレークするきっかけになったサービスは「ふぞろい野菜」という野菜です。
悪いのは見た目だけ。味はOisix品質です。
引用:https://www.oisix.com/shop.g6–tokushuu–toku_090507mottainai__html.htm
旬の期間は短いけど、栄養や味は抜群!
だけど、ちょっと傷がついてしまったり曲がってしまったり。
それだけで通常の販売ができなくなってしまいます。
そんなふぞろい野菜をOisixではお求め安い価格でご提供。
もちろん味や品質には問題ありません。
見た目はちょっぴり悪いけれど、とってもおいしい旬の野菜をぜひ召し上がってください。
なるほど。確かに見た目は悪いけど、調理さえすればそこまで気にしない人は多そうです。
栄養価や味は正規品として出荷されているものとまったく変わらないので、「中身は良いけど安い」という価値を生み出しているワケですね。
ちなみに、最近はサービスを刷新して「ふぞろいRadish」というサービスでご家庭に価値を提供しています。
2004年には「ピーチ株」という野菜をヒットさせています。
味は良いけど作るのが難しい野菜を、ユニークなネーミングで売り出しています。2005年にはホリエモンとコラボレートして、「トマトチーズケーキ」という食べても太らないスイーツの開発もしていたそうです。
結構いろいろな取り組みをされていますね。
そして、オイシックス・ラ・大地株式会社のもっとも売れているサービスが「Kit Oisix(キットオイシックス)」でしょう。
これは「選りすぐりの食材をお届けする会員登録制のサービス」です。
契約している有機農家さんが生産した野菜の詰め合わせが定期的に届くというサービスで、これだけ聞くとすごく斬新なサービスというわけではないですね。
しかし、現在までに累計380万人の顧客がこのサービスを利用しています。
そしてなんと、累計8,000万食も売れている大ヒットサービスになりました。
私が考える「Kit Oisix(キットオイシックス)」の価値は下記です。
- Oisixが独自で定めた基準をクリアした野菜が使いきれる量だけ届く
- 1品に5種類以上の野菜が入っているので、たくさんの野菜を摂れる
- レシピも入っていて、約20分で2品完成する
- 「献立を考える」という苦労からの解放
社会課題となっているフードロスの解消やエシカル消費にも繋がっていくサービスです。
さらに、このサービスのターゲットである「子供がいる家庭のお母さん」の時間を生み出し、食卓に家族のコミュニケーションも生み出せますね。
生産者にも消費者にも、素晴らしく「価値」を提供していますね。
「オイシックス・ラ・大地株式会社」は業界3社が経営統合してできた会社
皆さん、このこと知ってました?
前回の記事で、私は「らでぃっしゅぼーや」というサービスを、もともと知っていたという話をしました。
実は、「らでぃっしゅぼーや」という野菜の宅配サービスは「らでぃっしゅぼーや株式会社」という会社が運営していたサービスでした。
オイシックス株式会社、株式会社大地を守る会、らでぃっしゅぼーや株式会社という野菜の宅配業界のトップ3が経営統合してできた会社が「オイシックス・ラ・大地株式会社」ということです。
そして、経営統合後「我々はなんのために存在するのか?」を考え抜いた結果、
「食に関する社会課題をビジネスの手法で解決する」ためにこれから事業活動をしていこうと決めたそうです。
オイシックス株式会社の高島さんが思い描いていたビジョンが、株式会社大地を守る会とらでぃっしゅぼーや株式会社に届いたということです。
そして、それ以降の企業戦略の選択の軸は非常にシンプルで「社会が良くなるかどうか」だそうです。
これに関しては企業もヒトも同じで、存在理由を明確にするからこそ、やるべき行動も明確になるということですね。
事業を軌道に乗せるためには「仲間集め」と「情熱」
高島さんが講演している YouTube動画の中で「群を抜く」ことの大切さについて話されていました。
この動画の中で、経営者は「これだけは絶対に負けないモノ」を持っておく必要がある。そして、それ以外はその道のプロフェッショナルに任せることで、事業を拡張させてきたとおっしゃっていました。
つまり、どんなチームを作るのかがとても大事だということです。
しかもそれは、自分と同じような人を集めるのではなく、自分とは違う「異質」な人を受け入れていくヒトとしての大きな器が必要ですね。
経営者として大きな成果を生み出していく上で、
自分とは違う「異質」な人を自分の魅力で惹きつける必要があるということです。
そして、そのためには、前述した通り自分自身の「存在理由」をハッキリさせている必要があります。
自分のビジョンを語り、そのビジョンで惹きつけた仲間と、それぞれがプロフェッショナルな仕事をしていくことが、チームとしてのレバレッジを効かせていく要因になると思っています。
そして、最後は「情熱」です。
これに関しては、高島さん以外にもいろんな経営者さんがおっしゃっているので、共に目指す仲間と「情熱」を持って仕事をしていくことが結果を生み出すエッセンスなんだなと感じました。
ここまで高島さんのことを調べましたが、オイシックス・ラ・大地株式会社の事業内容が、フードロスなどの社会課題の解決に直結しているなと感じました。
そして、アウトプットすることで得たことをこれから生かしていきます。