山本正喜氏に学ぶ、Chatwork成功の価値観

出典:Chatwork公式サイト

先日、ビジネスツールのChatworkを創業である山本敏行氏についてに紹介しました。

初代社長で兄の山本敏行氏は2018年に代表を退き、現在はエンジェル投資家として活躍されています。そして2018年から現在までは弟で共同創業者の1人である山本正喜氏が代表を務めています。

創業当時から製品開発を担ってきた正喜氏。今回は、そんな山本正喜氏の経歴や現在の活動を紹介していきます。

Chatworkを生み出した張本人は山本正喜氏

前回、チャットワークの立ち上げの経緯について紹介しましたが、実は元々チャットサービスのアイディアを考えたのは、山本正喜氏でした。

その当時、立ち上がっていたアクセス解析の事業をクローズさせつつ、自分ひとりでチャットサービスを立ち上げはじめました。ただ、当時は主力事業が赤字で、そんな時に新規事業も立ち上げようとしたため、社内の猛反発を受けてしまいます。

それでも少しづつサービスの改良を重ね、周りの社員からの意見も取り入れつつ、対外的に販売できるサービスにまで改良していきました。「うまくいく」という確信があったとはいえ、1人でスタートし、実際に販売できる水準になるまで中心になってサービスの質を上げていったバイタリティには目を見張るものがあります。

そして、Chatworkの立ち上げから代表となった現在までCTOとして、製品開発や技術の面でChatworkを牽引しています。

「スタートアップ」としてのChatworkの価値観

2018年に代表となり、2019年には株式上場も経験されている山本正喜氏。会社のトップとして会社を大きくしていく中で、それまで大事にしてきた価値観を大きく変えてきました。代表になる前には、ベンチャーキャピタルからの資金調達に取り組み、それまでの「100%自己資本経営」からの方針転換を遂げています。

そして、代表になった2018年以降は、「スタートアップ企業」としてこれまで以上に企業のミッションやサービスのコンセプトを意識した経営に取り組んでいます。

これまでは、新しいサービスを世に広めるために、サービスに対する情熱や情熱から生まれる突破力が重要な段階でした。しかし、今では10万人を超えるチャットサービスの運営企業として、企業としての一貫したミッションや企業規模の大きさに応じた体系的な経営が求められる段階となっています。

こうした中で、山本正喜氏が商品開発の現場で培ってきた、コンセプトから体系的に考える感覚が経営にも活かされていくでしょう。

Chatwork代表そして投資家として、これからの山本正喜氏

兄の敏行氏と同様、山本正喜氏も投資家としての活動を行なっています。

立場は違っても「ベンチャー企業・スタートアップ企業の支援によって日本を活性化する」という共通の目的を持って活動されているお2人。

目下ではChatworkをより大きくしていくことで日本の活性化に貢献しようとする山本正喜氏、そして、エンジェル投資家に主軸を移し、第二のChatworkを見つけようとしている山本敏行氏。

お2人の活躍、そしてChatworkの発展からはまだまだ目が離せません。

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