荻原充彦氏・Googleの買収で話題のpringにみる経営への価値観

先日、決済サービスpringをGoogleが買収する、というニュースが世間を賑わせました。

スマートフォンを使った決済サービスといえば、PayPayやLINEPay、楽天Payなどが積極的な広告戦略をとり、ユーザー獲得を進めていて、pringの知名度は比較的低いように思われます。
サービス開始当初はさほど有名ではなかったところから、決済とコミュニケーションを組み合わせるという独特のコンセプトで2017年のサービス開始から4年間サービスを拡張してきました。

では、そんな独自の路線をとってきたpringの代表取締役である荻原充彦社長はどんな人物なのでしょうか。
今回は、独自の路線を歩むpringを立ち上げ当時から率いてきた経営者、荻原氏の価値観について紹介します。

荻原氏の経営者としての経歴〜板前から決済へ

今では決済サービス企業の代表を務める荻原氏ですが、pringの社長になるまではさまざまな仕事の経験をされています。

新卒で就いた仕事はなんと板前でした。そこからエンジニア職に転じ、さらには、大和総研に入社、よりIT業界の中でも上流の職種に就くことになります。

その後、DeNAに移り事業の立ち上げに携わる仕事を経験したあと、「事業の責任者として仕事をする」という想いから、メタップスやSPIKEの事業に携わり、2017年にpringを立ち上げることになります。

大事なのは「風向き、5年先を見ること」

荻原氏の経歴の中で、板前からシステムエンジニアへの転職は特に異色に見えます。

荻原氏いわく、2年間、板前の世界で仕事に打ち込んだことで「自分には向いていない、自分より情熱のある人に叶わない」と気づいたことから、あっさりと道を変えたそうです。

そして、世の中にIT化の流れができ始めていることに気づき、「今取り組めば、業界とともに自分のキャリアも成長させていける」との思いでエンジニアへの転職を決めました。

荻原氏は、幼少時代に、実家の家業(カセットテープの事業)が時代の流れに乗れず店じまいとなってしまった経験があり、そうしたこともあって、経営において先を見る意識は磨かれていたのだと思います。

「人と違うことを恐れない」

もう1つ、荻原氏が大切にしてきた価値観は「人と違うことを恐れないこと」です。
何十社も競合がいる中に参入しても仕方ない、当たり前を疑う、という感覚を常に持っていることを大事にしています。

先述の幼少時代の経験もあって、先を見て、時には周囲の人と違う判断をすることも厭わない姿勢を常に大事にしています。

SPIKEそしてpringの事業に参画する際も、「自分が責任者となって事業を進めたい」という想いで、参画しています。
事業責任者としての募集に対して、すぐに手を挙げられる人はそう多くはないのではないでしょうか。
荻原氏が参画をすぐに決められたのも、それまでに周囲と違う判断をしてきたからこそといえます。



これまで経営者としてpringの事業を拡大させてきた荻原氏。
時代の流れを読みこれからも活躍し続けて行くであろう荻原氏にこれからも注目です。

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