笠原健治さんが社会変化に合わせて立ち上げたサービスはmixiだけではない

今回はミクシィの創業者であり長者番付32位にも入っている笠原健治さんが作ったサービスついて書いていこうと思います。

学生時代に『FINDJOB!』を立ち上げ

笠原健治さんは大阪府箕面市出身で、1975年12月に父親は大学の教授、母親はピアニストという家庭に生まれます。高校生の頃は社会構造上の問題を解決したいという思いから官僚になりたいと考えていました。高校までは大阪で育ち、1994年に東京大学の文科二類(他の大学でいうと経済学部)に入学します。

しかし、報道に触れる中で官僚になることは違うのかもしれないと思い、打ち込めるものも特にないまま進級をしていきます。

大学3年生の時に経営戦略ゼミでIT業界やパソコン関連の会社を取り上げたり、自身がパソコンに触ってみたりする中で面白さを感じるようになる。マイクロソフトを立ち上げたビル・ゲイツやアップルを立ち上げたスティーブ・ジョブズも20代で起業していることを知り、何かできるのではないかと感じるようになったそうです。

他の同級生が就職活動に勤しむ中、お金を貯めてPCを買い本などでホームページの作成を勉強。そして1997年に求人情報サイト『FINDJOB! 』を学生起業家として立ち上げました。

アルバイト先の先輩から求人雑誌の掲載料が高いというよく話を聞いていた笠原健治さんは、大量の情報を瞬時に検索できるというインターネットの特性、印刷コストもかからないというメリットがあると考えたそうです。

ただ、立ち上げるだけでは乗せる情報がない。ということに気づき知っている会社を自ら回ったり、電話で営業をかけたりという地道な努力をした結果1999年に法人化して有限会社イー・マーキュリーを設立した際には年商1000万円程度まで成長しました。

Yahoo!の壁を超えられなかった『eHammer』

笠原健治さんは堀江貴文さんとオークション事業『eHammer (イー・ハンマー) 』を2000年に立ち上げました。

オークション自体の発生は紀元前にまでさかのぼり、古代バビロニアにて結婚相手をセリ落とす催しと言われています。

ネットオークションは1995年にeBayを皮切りに、日本国内では1999年にYahoo!が立ち上げた『Yahoo!オークション(現ヤフオク) 』、楽天が立ち上げた『楽天オークション』、ソニーコミュニケーションネットワーク、DeNA、リクルートの3社で立ち上げた『Bidders』があります。現在はフリマアプリとしてメルカリが最大手になっています。

メルカリについってはこちらをご覧ください。

笠原健治さんと堀江貴文さんが立ち上げた『eHammer』はYahoo!に差を広げられていき、事業としては失敗に終わりました。

国内産SNS『mixi』

2002年にサービスが開始された『Friendster」という海外のSNSサービスを原型に『mixi』を作り上げました。 『Friendster』は自分のプロフィールや友達の一覧を見ることができ、ネット上で人々が連鎖的につながっていくというものでした。

笠原健治さんは『Friendster』に「日記」とコメント機能やプロフィールページを訪れた人がわかる「足あと」機能を付け加え、「コミュニティ」と呼ばれるグループに所属することにより、同じ趣味の仲間とコミュニケーションを取れるようにして、より使い続けてもらいやすいサービスにした『mixi』を2004年にリリース。

2006年にはユーザー数が500万人を突破し、【イナバウアー】、【品格】、【エロカッコイイ】などの言葉とともに流行語大賞にもなりました。2012年に1300万人と突破しましたが、そこからはFacebookなどにおされ下火になっていきました。

時代に合わせて多くのサービスを生み出す現役クリエイター

笠原健治さんが立ち上げたサービスをみてみると一度は目にしたサービスも多いのではないでしょうか。様々なサービスを時代に合わせて現在も提供していて、今後発表されるサービスにも期待がもてます。

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