槙野光昭さんのカカクコム売却によるFIREと不労所得だけでは満足できない現在

28歳で資産25億円を手に入れた槙野光昭さん
ヘアサロン業界の革新者 カカクコムの創業者にして現「アルバム」代表の槙野光昭氏は何を目指しているのか?/ WWD

IT業界で活躍後、会社を売却し13年程度不労所得で生活した後に美容業界に進出、最近ではDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れたシェアサロンも出店。 今回は、そんな槙野光昭(まきの みつあき)さんについて書いていこうと思います。

夢は「40歳、無職、資産5億円」

槙野光昭さんは1973年7月29日東京都生まれで、1996年に東海大学政治経済学部卒業後、株式会社メルコ(現在の株式会社バッファロー)に入社します。

先輩社員に夢を語ってみろと言われたときに答えたのが、

「40歳、無職、資産5億円」

当時、サラリーマンの生涯年収が3億円程度で、5億円くらい貯まれば一生無職でいられるかなという思いで、5億円貯めるなら40歳くらいまでやらないと難しいかなというざっくりした感じで答えたようです。

当時は経営者になりたいというより、束縛されない自由な時間が手に入ったら、働きたくないと思いでした。 メルコでは製品をお店においてもらう営業の仕事をしていました。『Windows95』が出た後すぐの時期で、パソコンに搭載されているメモリが4~8MB。現在は4GB~18GBのものが一般的で、iPhone SEでも3GBと比較すると、スペックが1/1000程度で満足できずにメモリを増設する人が多かったようです。

株式会社カカクコムの創業

メモリは規格品でどこの製品も同じだったので、お店においてもらうには低価格であることが重要になります。槙野光昭さん1年目だったこともあり、メモリの価格帯を調べるという仕事もしていました。秋葉原で仕事をしているときに、一番安い店に連れて行ってあげるよと話すと非常に喜ばれたことから、一般の消費者にも需要があるなと思うようになり、『コアプライス』というホームページをホームページ制作ソフトで制作したそうです。

『コアプライス』という名前の時は全然見られることがなかった、そこで『パソコンの価格がわかるページ』ところYahoo、アスキーや日経BPといった雑誌にも取り上げられ、口コミで閲覧者が増えました。

Web上でパソコンやプリンタの安い店10選なども掲載していて、たまに掲載店舗を入れ替えると店舗の売り上げに影響が出て問い合わせが来るほどになりました。

入社の1年後には有限会社コアプライス(現株式会社カカクコム)を創業して独立。

土日も関係なく働きライバルと差をつけ、28歳で念願の無職へ

槙野光昭さんは基本的に働くときにはライバルと差をつけるために、寝ているとき以外はほぼ働いているそうです。曜日にするなら月月火水木金金。

年末年始も休まず価格調査をした結果、槙野光昭さんが28歳の2001年に25億円で売却しました。夢よりも早く念願の無職へ。引退後も資産運用で多い時には月収500万円の不労所得を得ながら、旅行に行ったり、子育ての手伝いをしたりしていたそうです。

これも仕事をするときとしないときのON/OFFが明確であることと、仕事をするときは目標に向かって全力で仕事をしたからこその結果だなと感じます。

次の目標は資産1,000億円!『龍馬伝』を見て再起

今でいうFIRE(Financial Independence, Retire Early)を成し遂げ、資産運用もうまくいっていたため生活することにはまったく苦労はなかったようです。しかし、自由になることを目指していましたが、自由になった先に何をしたいかを決めていなかったため、旅行などある程度やってしまった段階で物足りなくなってしまいました。

そんな中2010年に放送されていた『龍馬伝(りょうまでん)』を見て、命を燃やしながら何かを成し遂げようとしている人を見て火が付きました。

その後、子育てのためにシンガポールに移住し、子育てがある程度落ち着いたころに資産1,000億円を目標に再び仕事をすることを考え始めます。

何をすれば儲かるか考えたところ、ヘアサロンが持っている顧客データを活用すれば大きなビジネスになると考え、顧客管理&スタッフ教育アプリ『イキナ(IKINA)』をメインに事業を進めることを考え、アプリを広げるためにもヘアサロンが必要と考え『ALBUM(アルバム)』を2014年に始めました。

50歳までに資産1,000億円を達成して、その資産で60歳までは国に貢献することを考えているようです。

働かないことが本当に楽しい生活なのか

槙野光昭さんは毎月500万円の収入を得ていた状態なので、生活には困らなかっただろうなと思います。個人的には毎日15万円使えたら結構もてあましそうです。

槙野光昭さんは生活に困らない状態にもかかわらず、再度はたき始めることを考えた理由に『龍馬伝』をあげていました。

自由な生活も楽しいですが、毎日が変わらない日常だと退屈になってしまうのかもしれないですね。確かに人生でやりたいことを見つけて、成し遂げていくことの方が楽しそうだと感じました。

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