清水宏保氏・オリンピック金メダリスト経営者の価値観とは!?〜後編〜

出典:エイブル公式チャンネル

前回の記事では長野オリンピック金メダリスト・清水宏保氏の経歴やスケート選手としての実績について紹介しました。

現役引退後、国政進出などのさまざまな挑戦、そして失敗を経て、現在では経営者としてフィットネス事業などに取り組んでいる清水宏保氏。さらに最近ではレーシングドライバーなど、スピードスケート以外のスポーツにも取り組んでいます。

今回は、経営者として活躍する清水氏が大事にしている価値観について紹介します。

緊張感の捉え方〜「オリンピックのプレッシャーを楽しむ」〜

清水氏が大切にしている価値観として緊張への緊張の捉え方があります。
「緊張はするもの、むしろ緊張しなければおかしい 」という捉え方で「いかに緊張と向き合うか」ということを大切にしています。

一般的には「いかに緊張せずリラックスをして試合に臨めるか」という考え方をすることが多い印象ですが、清水氏のアプローチはそれとは逆で「緊張しているということは、むしろ自分がスケートに集中し、本気になっている証拠」と捉えています。

例えば、オリンピックの場合、個人の努力だけでなく、さまざまな人に支えられて選手は舞台に立っている。そのことが分かって入れば緊張・プレッシャーを感じるのは当然。だから、「オリンピックを楽しむ」のではなく「オリンピックのプレッシャーを楽しむ」。

「オリンピックを楽しむ」という選手に対しての清水氏の意見ですが、「オリンピック」を「会社経営」や「人生」と言い換えても同じではないかと思います。

弱点を活かす

前回記事でも触れましたが、選手時代から清水氏が大切にしている価値観として「弱点を知りそれを活かす」ことがあります。
弱点もそれをどう克服するかを考えることで強みになると清水氏は考えています。

また清水氏はこの考え方を経営や人生の中でも試し、活かしています。
例えば、「自分にはやりたいことが見つからない」という人に対して、「自分の弱点は何か」を考えているとよい、と答えるそうです。
弱点もとことん探求すればその逆、武器となるような個性が見える、という考え方は、弱点ととことん向き合ってきた清水氏だからこその考えに感じます。

スポーツ選手の第二の人生の活躍の場を作る

清水氏が経営者となった理由の一つに、「スポーツ選手の第二の人生の活躍の場を作る」ということがあります。
スポーツ選手として競技に専念してきた人が現役を引退した後に生活ができるような歯を作るというのが清水市の目標のひとつです。

スポーツ選手が現役を引退した後にコーチとなるケースは非常に多くありますが、それだと「本当に良いコーチングをすることはできないのではないか」というのが清水氏の考え方です。

「指導者は、本来、利他的な仕事であり、故に自分の立場を守るために利己的になってはいけない。まずは経営者として成功し、立場や収入にこだわらずに指導ができるようにするべき」
本当に他者のために仕事をするにも、自立が必要というのはどの業界でも通じる考えでしょう。

経営者としての清水氏の価値観のベースも「危機感」

今回は、経営者としての清水氏の大切にしている考え方を紹介しました。

そして、紹介した3つ考え方の根っこにあるのは、「危機感」です。
前回も触れましたが、清水氏の株式会社 two.sevenの理念にも含まれるほど、「危機感」がキーとなっています。

生産的な「危機感」を持って、先を読み行動することで、スポーツであっても経営であっても成功までやり遂げることができる、そんな清水氏の活躍に今後も注目です。

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