今回は常に柔軟な発想で世の中に大きな影響を与え続けている、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんを徹底調査していきます。
キングコングの西野さんと言えば、お笑い芸人でありながら、2020年12月25日に公開された『映画 えんとつ町のプペル』の原作者で絵本作家でもあります。日本で知らない人は、ほぼいないのではないでしょうか。
この『映画 えんとつ町のプペル』は、興行収入20億円、そして観客動員数が150万人を突破して大ヒットを記録。第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、大成功と言える作品となりました。
しかし、このような圧倒的な実績を出すと、それをおもしろくないと思う人が一定数います。西野さんはファンと同じくらいアンチがいることでも有名ですね。
元吉本興業出身のお笑い芸人、絵本作家、国内最大のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」主催と数々の肩書きを持っている西野さんは、なぜこのように賛否両論が巻き起こっているのでしょうか。いろんな角度から考えていきたいと思います。
全てのきっかけは2012年の「ひな壇に座らないと決めました」宣言
高校を卒業して芸人の道に進んだ西野さんは、相方の梶原雄太さんと「キングコング」を結成。コンビ結成後、すぐに「M-1グランプリ2001」で決勝進出。25歳の若さで「はねるのトびら」という冠番組を持つほどにスピード出世をしました。
そして、順調に芸歴を積み上げていた2012年に突然「ひな壇引退宣言」を発表しました。
この発言が大炎上します。
この西野さんの発言を受けて、世間からは「ひな壇芸人をバカにしている」だったり、「売れているからって調子に乗ってる」というようなアンチコメントが殺到。ネットニュースの「一部切り取り」が、その流れに拍車を掛けたのはもちろんのことですが。。。
しかし、西野さんの意図は全く別物だったそうです。
下記の2点から「ひな壇」には出ないという結論に至ったそうです。
1、基本的に「ひな壇」が苦手
そもそも「ひな壇」ってどういった背景で生まれたのでしょうか。実はボクが生まれる前から、もうすでに「ひな壇」は確立されていたんですね。この歴史の長い「ひな壇」にでないと言ったのが大御所ではなく若手の芸人だったと言うことが批判の対象になった訳ですね。
「ひな壇」というスタイルは、1985年にスタートした『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の頃からあって、
〜中略〜
飄々(ひょうひょう)とした表情で「ひな壇」に座っているタレントさんは、0コンマ何秒を争う居合抜きの達人のような人ばかりで、皆、とんでもない才能。
そんな中、僕の「ひな壇」の戦績はというと、デビュー当時から連戦連敗。まるで白星が付かなかった。向いてなかったんだね。
出典:〈キンコン西野〉芸人はひな壇に出ないと飯が食えないのか?
ただ、そこまで批判する理由ではない気がしますね。
なぜなら、自分の実力を考えたときに、もっと自分の能力を活かせるフィールドに転身しただけだったという訳です。
2、「ひな壇」はテクノロジーに殺されるんじゃないか
「ひな壇」がお茶の間に登場したのは1985年で、当時はテレビの薄型化や大型化にメーカーがどんどん資金を投じていた時代でした。テレビ画面の面積が大きくなっている時代と、「ひな壇」という面白い仕組みがマッチしたと西野さんは解釈されています。
しかし、テクノロジーの進化で若者のテレビ離れが加速しました。テレビを見る時代からスマホを見る時代に変化し、いつでもどこでもスマホで動画が見れる反面、画面の大きさは非常に小さくなりました。
画面の大きさの問題で「ひな壇」という仕組みは、今後なくなっていくのではないかと考えての発言だったというわけですね。
ここまでしっかりと調査すると、非常に考えての決断だったという訳です。しかも、西野さんが2012年に予想した未来と非常に近い状態になっているから驚きです。
会員数7万人を超える日本最大のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」が怪しい?!
2020年4月の緊急事態宣言の影響もあり、オンラインサロンと聞いて「なにそれ?」って思う人は少なくなっていると思います。そして、西野さんが運営している「西野亮廣エンタメ研究所」もその影響で会員数が非常に増えて、現在は約70,000人を誇っています。
しかし、オンラインサロン内で何をやっているのか分からないということが、「宗教ぽい」とか「信者ビジネス」と言われている所以と思われます。
また、「クラウドファンディング」という仕組みを使って資金を集めているという事実も相まって、そのイメージは加速していきます。実例を挙げてみます。
「西野の個展の設営または撤収に参加できる権利(西野本人は不在)」50,000円
今までは労働の対価として収入を得ることが常識でした。しかし、上記のクラウドファンディングはお金を支払って労働を購入しています。普通に考えると全く意味が分からないことですね。
表面だけ受け取ると、確かに「やりがい搾取だ!」とか、「お金を支払わせて労働させるなんて新手の宗教だ!」という声が挙がるのは当然かもしれませんね。
しかし、西野さんの主張はこうです。
「これからのエンタメはレストラン型ではなく、バーべキュー型になる。お客さんがエンタメに参加して、普段できない体験ができるところまで設計できているかどうかがヒットの鍵を握る」
そして、SNSがその状態を加速させました。自分の発信に対しての「イイね」の数が、価値評価の一つの基準になってきています。承認欲求を満たすために、他人からの「イイね」を求める人が増えたからこそ、体験を販売していると考えると非常に辻褄が合います。
西野亮廣さんが考えるアンチが生まれる理由について
西野さんと元アンチの方とのやり取りが面白いので、下記の記事もまた見てみてください。
実際に、西野さんは下記の動画でアンチが生まれる背景まで言及しています。
人間誰しもが、元々は「目標」や「夢」を持っていたけど、大人になるにつれて現状に折り合いを付けてそれを諦めていった人が多数います。
一方で自分が諦めて捨ててしまった「目標」や「夢」を、今でも輝かせて夢中になって追っかけている人もいます。夢中になって追っかけている人というのは、諦めた人からすると許容し難い存在となるわけです。なぜなら、自分はそれを捨ててしまったからですね。
西野さんがひな壇に出なくなったとしても、絵本を書き始めても、別に誰かに迷惑を掛けたわけでなさそうです。それでも叩かれるということは、アンチからすると西野さんの存在自体が都合が良くないという結論に至ったわけですね。
たまに「被害者を無くしたい!」というような声も聞きますが、もし本当に被害者なんだとしたら、オンラインサロン に約70,000人も集まるのでしょうか。
表面的な言葉だけを受け取るのは損してるかも?!事実を見極めることで見えてくるものがある
そもそもある程度の影響力を持ち始めると、ファンもアンチも増えてきます。言論の自由があり、いろんな考え方の人がいる以上、それは仕方のないことだと思います。
今後は、一定数のアンチがいるということが、そもそも世間に対して影響力を持ち始めたという基準になるかもしれませんね。
どちらにせよ、西野亮廣さんが製作総指揮を務めた『映画 えんとつ町のプペル』は興行収入20億円、そして観客動員数が150万人を突破の大ヒット映画になりました。
映画の内容や集客方法に関しては賛否両論ありますが、この数字から見て取れることは大成功だったということ。
そして、実業家の堀江貴文さんや田中修二さん、キングコング相方の梶原雄太さん、幻冬社の見城徹さん、ダイノジ大谷ノブ彦さん、TKO木下隆行さん、などが大絶賛しているということ。
映画えんとつ町のプペルを見た有名人の感想を集めてみたらすごかった
匿名でどれだけ叩いても、実名で活動している上記の実力者たちが絶賛しているのであれば、アンチの勝ち目は薄いのではないでしょうか。さらに言うと、結局アンチコメントも西野さんにうまく利用されて終わるような気もします。
これからは、表面的なコメントに一喜一憂してはいけない時代になったのかもしれませんね。いい意見もそうじゃない意見も、誰かの強烈なフィルターを通して発信されたものです。
なので、最終的には他人の意見に左右されることなく、事実にフォーカスしていく必要がありますね。どの情報を信じて行動するかで結果は大きく変わると思うので、ぜひ表面的な意見ではなく事実に基づいて判断していきたいものですね。
最終的には自分で調べて、「信じるものは自分で決めること」が何より重要ですね。