鈴木啓太さんが選んだセカンドキャリアはなんと「便」関連?!

引用:元サッカー日本代表・鈴木啓太氏がアスリートの“うんち”を集めて起業?

この媒体では、元競泳選手の北島康介さんや、プロサッカー選手で元日本代表の本田圭佑さんなど、
トップアスリートから事業の世界へ華麗に転身をされた経営者さんを何名かピックアップしてきました。

そして、今回の記事は元サッカー選手である『鈴木啓太』さんにフォーカスします。

2000年〜2015年まで浦和レッズダイヤモンズでプレーをしていて、
引退後はAuB株式会社の代表取締役として活躍されています。

今回の記事では、セカンドキャリアとして起業の道を選択した背景などをアウトプットしていきます。

非常にユニークな事業を展開されていますが、
それは鈴木啓太さんがトップアスリートとして約16年間プレーしてきたことに起因します。

それでは、さっそく見ていきましょう。

鈴木啓太さんが代表を務めるAuB(オーブ)株式会社はどんな会社?

引用:鈴木啓太が代表を務めるAuB、腸内環境を整えるサプリを発表 研究開発の経緯、コミュニティの設立も

そもそもこの会社名はなんの略称なんでしょうか。
AuBとは「Athlete Microbiome Bank」だそうです。

直訳すると「アスリートの腸内細菌叢の銀行」で、
簡単にいうとアスリートに特化した腸内細菌の研究ベンチャー企業です。

便(うんち)を集めて腸内細菌を研究している会社はAuB株式会社以外にもありますが、
アスリートに特化したのは唯一です。

アスリートの特化した理由というのは極めてシンプルで、
一般の人と比べてコンディションやパフォーマンスにとことん拘っているから。

一般の方の便と、アスリートの便では、
「細菌レベルで違いが顕著に現れるのではないか?」という仮説からだったそうです。

実際に起業してから約4年間で、28競技700人以上のアスリートから検体を収集したそうです。
これは鈴木啓太さんが元トップアスリートだからできる芸当ですね。

とにかく、日本初のアスリートに特化した腸内細菌の研究ベンチャーが誕生しました。

ちなみに、便提供者の第一号はだれだと思いますか?
ラグビー日本代表で数年前のオリンピックで大活躍した『松島幸太朗』選手です。

松島選手とご飯を食べている時に、「幸太朗のうんちくれよ!」って感じで伝えたってことですよね。

場所やタイミングはさておき、
「アスリートの便を通してのビジョン」を聞いた松島選手は食事中に提供を決めたそうです。

そもそもAuB株式会社を起業したきっかけとは?

幼少時代に聞いた調理師の母親の言葉が印象に残っているそうです。

「毎日自分の便を見なさい。
 人間は腸が一番大事で、便は自分の身体からの便りなんだよ。」

日本語というのはよく出来ているなと思いますが、
「便(べん)」は読み方を変えると、「便り(たより)」になりますね。

実際に、便の大きさや硬さなどから、体調を確認することができます。
便は自分からの成績表ということです。

鈴木啓太さん曰く、大きくて長くて一本の便が良いそうです。
たしかに、そんな感じの便が出たときは非常にスッキリした感覚になっていたことを思い出しました。
逆に、下痢気味だったり、柔らかかったりすると、体調が良くなかったりとか。

実は古代ギリシャの医者であるヒポクラテスもこのような言葉を残しています。

『すべての病気は腸から始まる』

鈴木さんは、栄養素の入り口にこだわる人はたくさんいるけど、
出口にこだわる人はいないということを疑問に思っていたそうです。

話は変わりますが、鈴木さんは浦和レッズで約16年間プレーされました。
鈴木さんが歳を重ねるペースでサポーターの方々も年齢が上がっていっていますよね。

浦和レッズの本拠地である「さいたまスタジアム」ですが、
プロサッカー選手として入団した当初は平均して45,000人のサポーターが試合を見に来てました。

しかし、引退間際は35,000人までサポーターが減っていきます。
この現状を打破すべく、仲のいいサポーターに「試合に見に来てくださいよ」って伝えたら意外な答えが返ってきたそうです。。。

「啓太、俺ももう60代だから、スタジアムに行くことが大変なんだよ」

ただただ、体力的な問題で足を運びにくくなったという事実を知ります。
つまり、サポーターを元気にすることが、日本サッカー界を盛り上げることに繋がっているという気付きを得たそうです。

サポーターとの何気ない会話の中から起業のヒントを得たということですね。

「すべての人を、ベストコンディションに」

これがAuB株式会社の理念です。
常にベストコンディションを意識しているアスリートの腸内細菌を研究した先に、
一般の人に対しての健康にもアプローチすることができるということですね。

そして、一般の人の健康にアプローチするからこそ、
サッカー界に限らず日本全体を元気にすることに繋がっているということです。

今回はAuB株式会社の紹介ときっかけについて書きました。
改めて、日常の些細なやりとりの中にも、ビジネスチャンスは隠れていますね。

次の記事では、アスリートと一般の人の腸内細菌の違いや、AuB株式会社の今後の展望を書いていきます。

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